人間の意識はどのようにして発生しているのでしょうか? どうして私たちは、「私」という意識を持つことができるのでしょうか?
現在の科学ではこの問いに答えることはほとんどできていないように思います。

小説「アインシュタインの神」では、コンピュータネットワークに意識が発生するという現象をサイエンスフィクションとして描いています。

そのための重要な考え方に、「脳がホログラフィックな性質を持つ」というものがあります。これはカール・プリブラムという人が提唱している考え方で、脳の記憶はある記憶が特定の場所に局在しているのではなく、脳に全体として収まっている、といったような考え方です。この性質がホログラムという立体写真の性質で説明できるので、そのように呼ばれています。

アインシュタインの神ではここの考え方を、コンピュータネットワークに意識が発生する可能性と関連付けています。
また、小説の中では登場人物がこの考え方を元にちょっと議論する場面もあります。非常に面白い考え方ですので興味がある方は関連する本を読んでみる事をお勧めします。
写真はカール・プリブラム氏の著書(かなり専門的で難しい本)です。