DVDでタルコフスキー監督作品「ストーカー」をみました。「ストーカー」といっても、最近使われている「女性につきまとう男」のような意味ではありません。
DVDの解説には密猟者としていますがそれもぴんとこない。普通は行けない場所に行った経験のある人物がガイドをする、ヒマラヤの案内人シェルパが近い感じかな。そのストーカーが謎の立ち入り禁止区域ゾーンに存在する、人間の希望がかなうという「部屋」に作家と教授を連れて行く。ゾーンは隕石が落ちた場所のようでもあるが、それも定かでない。ソラリスなどのタルコフスキー監督の他の作品もそうだが、一つの解釈に決められない、見る人に依存する不確定な感じがする。
 宇宙船が出てきたり、新兵器が登場したり、超能力者が現れたり、そんな派手な表現は全くない。しかし重苦しくもある緊張感がずっと続く感じです。
 以前友人とカルト映画研究会(一部の熱烈な愛好者たちに支持されるマイナー映画をみる会)などと称して映画を見る会を作っていたことがあるのですが、そのとき「この映画(ストーカー)、途中で寝たら100円支払う」という謎のルールを作ったこともあります。
ちょっとした覚悟をもって見必要があるかな?
 DVDの解説は添付画像の通りですが、私がみた印象とはだいぶ違う感じがします。見る人によってその感じ方は全然違うのでしょう。